NYの事務所での研修が始まって半月が過ぎた。アメリカのローファームも忙しいのだろうけど、少なくとも私の所属しているセクションはわりとゆったりしている。一人のLawyerの担当範囲がすごく狭く、よく言えば専門家、悪く言えば少し範囲がずれるとあまり対応できない。数年間Litigation部門で働いてきたアソシエイトがまだ証人尋問をしたことがないということを聞いて、自分の今までの境遇がいかに恵まれてきたのかを実感させられた。
考えてみれば仕事についてから全力疾走し続けてきたと思う。ゼネラリスト的にあらゆる分野の仕事を一度こなしていくことは自分の礎となると信じてありとあらゆることをやってきた。空いた時間はほとんど新しい知識を入れることに費やしてきた。若いうちの習慣づけは一生継続されると聞き、限界まで努力してきた。ここにきてようやく一息つけた感じがする。
留学自体が人生の休憩みたいなもの。専門性を深めることも大切だけど、人生の視野を広げるという意味であらゆることが身についてくると思いたい。先はまだまだ長い。まだまだひよっこみたいな経験しか積んでいない。少し休んで、また前向きに、燃え尽きないように頑張ろう。
(写真はトロント。本文とは関係ありません。)