Second Position
昔からずっと大切なことを相談してきた友人がいる。彼は当時決して成績がよかったわけではなく、またずば抜けた才能があるわけでもなかったが、人にかわいがられる才能と人一倍の意思の強さを持っていた。

彼とは別の大学に進学したのだけれど、僕が司法試験に合格した頃、偶然に彼と再会した。お互いにしてきた旅の話、下世話な話、バイクの話、司馬遼太郎の話、国の話、ビジネスの話、時間を忘れて語り合った。

考えてみればその当時が一番彼にとって苦しかった時期なのだろう。大学での勉強自体にはあまり意味が見出せず、仕事のツールとして米国のCPAをとろうかと考えていて、そのことで色々と彼の相談にのっていた。それでも自分のやりたいことが果たして米国のCPAをとることで実現できるのか、ずっと不安に思っていたようだ。彼は突然CPAの勉強をやめ、親から借金をして、単身アメリカに渡る。安宿に滞在し続けて、英語はわからず、マッチョな黒人男性に襲われそうになって逃げてきたり、色々と苦労したらしい。親の金で遊び暮らしているだけのクズやったと彼は言う。まさしく人生の底だったのだろう。自分が何者でもないと思ってからの彼は人生を切り開いていった。

ふとした偶然から小さなIT企業の経営者に拾われ、朝から晩まで経営のこと、コンピュータのこと、業界のこと、あらゆる教えを受けた。彼はその経営者に感銘を受け、ようやく起業することを現実的に考え始めた。その経営者は彼に生活費を与え、知っているあらゆることを教え込んでくれたようだ。彼は起業の夢を持ち、日本に帰国してから地元の小さなIT関係のベンチャー企業に勤める。営業ですぐに成果をあげ、翌年には取締役への就任を要請されたが、彼は自分でやりたいと言ってそれを断り、東京へ旅たっていった。当初は1人からのスタート、一番最初のサービス提供契約は僕が無料で起案してあげた。彼に僕が唯一贈ることができるプレゼントだった。昨日彼から連絡を受けた。現在は従業員20人、中国への進出を決めたそうだ。少しずつだけど、確実に前進しつづけている彼をうらやましくも思った。
一番になりたい
彼はこれからも一番を目指して闘い続けるだろう。彼はずっと一番になりたいと言い続けた。僕は常に違うことを言った。
僕は常に2番でいい
僕はトップランナーにはなれない。どんなに努力をしても上には上がいることを知っていた方がいい。人のすごいところをすごいと思えることはすごく大切だと思う。どんなに自分が努力しても他人のもっとすごいところはたくさん見つかるもの。大切なのは常においかけ続けること。だから僕は常に2番でいい。本質的には同じことかもしれないなといいながら、2人で言葉の意味を考えていた。

彼の輝かしい前途を祈り、僕は彼も含めたすごい奴らに負けないように走り続けることを誓う。
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by neon98 | 2005-10-08 06:08 | よしなしごと
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