ロッテの優勝とコミュニケーション技術
ロッテがソフトバンクを破り、優勝を決めました。玄人好みのいいチームになったものです。最優秀選手は渡辺俊介投手でしょう。投手では杉内、斉藤、打者では松中、ズレータ、城島とずば抜けた選手が並んだソフトバンクが2年連続でプレーオフで敗れたのは意外でした。短期決戦の難しさというものを感じます。小学生の頃に命をかけて「ありえない」と言い切った阪神対ロッテの日本シリーズが実現しましたが、まあ20年以上も前の話ですし、時効ということで…。

日本にいるときのようにTVで試合をフォローすることはできないので、個々の試合での用兵術を評価することはできませんが、バレンタイン監督の能力はすばらしいものですね。前回の就任の際のロッテの成績といい、今回の優勝といい、監督が変わればチームが変わるものだということを日本中に示してくれました。野村元監督の本が一時たくさん出回ったようにバレンタイン監督が本を書けばジャンジャン売れるに違いありません。

監督に必要な能力というのは色々とあるのでしょうが、個人的に一番大切なものはコミュニケーション能力ではないかと思うのです。日々個人の実績を問われ、成績が年俸に結びつく野球選手であっても、長年勝利の喜びから遠ざかり、トレーニングへのモチベーションを保てないとか、自信不足から肝心な場面で能力をだせないことは多々あるのでしょう。金のために頑張るというのももちろんあるはずですが、人間のモチベーションは金だけでは沸いてきません。選手は勝利の喜びと自己実現のために戦うものだと思います。そうした意味では、選手がこの人のためなら戦えると思える環境をつくりあげる、そうしたコミュニケーション能力が監督にとって一番必要なのじゃないかと思うのです。

最近職場での英語を通じて、職場でのコミュニケーションというのをよく考えています。顧客に対するマナーだとか、上司からの仕事のもらいかただとか、英語で話すときの方が日本にいるときよりもはるかに相手に気を配っている自分に時々気がつきます。相手のプライドを傷つけないように、物事を円滑に進められるように、相手の発言を否定しないようにという配慮について、英語で考えているとある種のコミュニケーション技術というものが浮かんできて、なんとなくバレンタイン監督と重なってきたわけです。英語を使えば使うほど、英語は日本人が思っているほど直接的な言語ではなく、婉曲的な言い方をたくさん持っていることに気がついてきました。

決定版 ハーバード流“NO”と言わせない交渉術でも、物事を前に進めるために本当に色んな言い方を工夫しています。アメリカ人ははっきり物事をいうといった一面的な見方のみで、長期的な人間関係を築きあげていくのはやはり難しいと思います。アメリカは学歴社会だし、上下関係が厳しいし、上司を批判する場合には十分言い方を考えないと自分自身に不利に働くことになります。日米の文化的な違いを一面的にとりあげるのではなく、人間は感情の生き物だという普遍的な部分を認識して、進んだ交渉技術やコミュニケーション技術というものを学んでいくのは悪いことじゃないなあと思うのでした。

大分、話がロッテ優勝からずれてきましたが、言いたいのはロッテ優勝おめでとう、バレンタイン監督はやっぱりすごいね!ということです。
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by neon98 | 2005-10-18 03:11 | よしなしごと
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