Fahrenheit 911
Fahrenheit 911をようやく観た。色々と批判されている通り、ドキュメンタリーとしての深さはないが、マイケル・ムーアのウィットに富んだ突撃取材は笑える。ブッシュ親子の軍事産業、石油産業、カーライルグループ、マスメディアに対する関与は様々な本で明らかにされており、新味がないということもできるが、映画という媒体を通すことにより、幅広い反響を得たというのも事実だ。必要以上に持ち上げる必要もないが、批判されるほどのことはない。彼の批判の仕方がウィットに富んでいて思わず噴出しそうになった場面が幾つかあったし、僕は素直に楽しんでみたらいい作品だと思う。英語も当然恋愛映画よりずっとわかりやすいし、特に前提知識なしでも十分楽しめる作品だと思う。マイケル・ムーアについての解説はこちらをどうぞ。

日頃付き合いのあるアメリカ人は、大学関係者、法曹などほぼ教育のある人に限定されている。知識層、金持ち層と言い換えてもいい。私と話をするアメリカ人はほとんど民主党支持者ばかりだった。前回の選挙の際の地図の色分けを思い出してもらえればいい。東海岸、西海岸のほとんどの大都市はケリー支持だったので、ほとんどの留学生はケリー支持者の多い州で生活をし、比較的ケリー支持者の多い大学関係者と付き合っているのだろうと思う。選挙期間中はブッシュをこき下ろす話題ばかりだったので、アメリカがブッシュを選択したことに違和感があった。日本の直近の選挙で小泉自民党が歴史的大勝をかざり、やりたい放題の議席状況になった方が違和感があるといわれればそれまでであるけど。

アメリカは「強い大統領」を求めてきたし、これからもそうだろう。ケリー候補では役不足といえばそうなのかもしれない(ケリー候補については肯定的な意見はなく、ブッシュか反ブッシュかという意見の違いばかりだった。)。「テロとの戦争」という言葉をキーワードにして、強い大統領を演出することに成功したブッシュ陣営の勝利というのが僕の評価である。先日のNYのテロ警告も選挙戦略じゃないのという声もあり、テロの恐怖をいたずらに誇張し続けるのもどうなのだろうかと思ってしまう。ブッシュを評価する材料を何も持たない僕としては、クリントンのように経済政策と社会政策のバランスのとれた天才政治家が戻ってくるといいなあと思っている。
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by neon98 | 2005-10-19 05:35 | 読書・映画等
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