誰がケインズを殺したか―物語・経済学を昨晩読み終えました。先日、
歴史をどう教えよう?というエントリで、「日本の歴史教育に関していえば、やはり暗記が中心で、年号、人名、事件名などを覚えてもそれが有機的につながりにくい」ということを述べましたが、この本はまさに流れの中で経済学についての個別の知識をつなげてくれる経済史の良書ということになります。
私は困ったことに、法学部の講義にあまり興味がなくて、経済学・経営学部のマクロ・ミクロ・国際貿易論・財政学などは真面目に出ても、法学部にあまり顔を出さない学生でした。学校に行っているだけ真面目な学生とは言えるのかもしれませんが(^^)。中谷巌先生の
入門マクロ経済学などは繰り返し読んだものです。古典派、ケインジアン、マネタリズム、フィリップス曲線など単語として説明はできても、それが現実の社会でどのように評価され、政策に取り入れられていったのかという観点からは私の知識はゼロでしたので、あらためてこの本を手にとってよかったと思います。
少なくともこの一年については、仕事に直接有益と思われない本でも「足腰を鍛える」意味であまり時間を気にせずに読んでいこうと思っています。仕事に直接有益と思われる本も読まないといけないのはもちろんなのですが(^^)、あまり何もしていません。。。