ミクロ経済学再訪
大学在籍時は、ミクロ経済学は数学の世界、マクロ経済学は社会科学の世界で、ミクロはなんだか「分析グッズ」というおもちゃで遊んでいるような気分がして好きになれなかった。それでも、米国のCorporate Governanceの評価をした論文を読んでいく際にはある程度のミクロの知識が必要になるので、おいていた本を実家から送ってもらった。

ミクロ経済学入門 日経文庫―経済学入門シリーズ(奥野正寛)。こんなに薄い本で大丈夫なの?と不安になるけど、これが一番お薦めだ。ミクロを担当していた教授も基本的な本としてこれを薦め、国家試験受験者も皆これを読んでいた。ミクロの入門書なのでゲーム理論プロパーの記載は少ないが、これはやむを得ないだろう。あとはミクロ経済学(伊藤元重)も一緒に送ってもらった。

いずれも一度読んだ本なので計一時間で斜め読みし、記憶を喚起する程度。法と経済学―企業関連法のミクロ経済学的考察(宍戸 善一・常木 淳)もアマゾンで購入して読んでみた。悪い本ではないけれどもやや入門的にすぎたかもしれない。会社法の経済学(三輪芳朗・ 柳川範之・神田秀樹・編)でも読んでみるか。

法と経済学なんて法律実務家に直接関係あるの?と言われると、答えはYES and No。直接裁判所を説得する材料になることは極めて稀だろうけど、ある既存の価値観が所与とされている場合にそれを崩す説得的な材料となるように思う。その意味では法律家にとって違和感がある結論であればあるほど有益な場合があるのかもしれない。ある結論を支える仮説にモデルが存在し、それが実証研究により裏付けられていればなおよい。

私がリンクしているAwake in a muddleという非常に有益なBlogに法と経済学はなぜ米国でのみ栄えているのか?というエントリがあるので、興味のある方は是非ご覧ください。この方のBlogは、表層的な法律実務だけを扱っている私が恥ずかしくなるような興味深いテーマ選択をされておられます。もっと大切なことは、この方の文章が単に美しいというだけにとどまらず、とても言葉を大切にするという印象を与えることでしょうか。
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by neon98 | 2005-12-14 01:32 | 読書・映画等
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