Plagiarismの扱い
ニュース記事をみて書きたくなったのでもう一つだけエントリ。京大教授が助手論文から盗作(Asahi.com)したということなので、関連エントリをしておく。

米国においては、Plagiarismは大学のみならず、実務家にとっても重大なルール違反として受け止められていてCitationは非常に厳格に運営されている。単なる著作権法の問題にとどまらず、著作権の切れた文献についても同様に引用しなければならない。誰かの貢献を自らの貢献として発表すること自体がルール違反なのであって、元の貢献が著作権法の保護に値するかどうかは関係がない。

ロースクールにおいてもThe Bluebookという引用ルールの本を買わされ、論文を書く際には引用ルールを細かく指導される。年度の最初にクラス全員を強制的に集め、Plagiarismについての警告が行われたくらいだ。ロースクールでのペーパーでPlagiarismの批判を受け、過去に退学になった生徒もいるようた。彼・彼女は、少しばかりの誘惑にかられたばかりに、将来を失うという高い代償を支払うこととなった。法律事務所のアソシエイトのメモでもCitationが正確になされていない文章は、内容以前の問題として評価されない。Law Journalの編集委員はこのCitationをひたすらチェックするのが主な仕事となっていることは以前書いた。

この教授の問題は、著作権法違反、盗作というルール違反にとどまらず、密室内で発生しがちな「暴力」的慣行を如実に物語っている。セクハラに続き、こういう問題が表に出てきて、これが氷山の一角だとすると、教授陣からして研究者の卵が人間として扱われているのか、疑問に思わざるを得ない。3ヶ月の停職処分というのはいささかぬるい気がする。多くの大学関係者がこのような問題に無関係であることは承知のうえで書かせていただいたので、どうぞ気を悪くしないでいただきたい。
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by neon98 | 2005-12-21 05:33 | Law School
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