ババヌキで終わらせないために
カネボウ粉飾決算の公判(Nikkei)で証拠調べが終了し、次回は論告・求刑の予定とされています。
帆足被告は、化粧品本部長だった1994年ごろから、繊維など不振部門の架空売り上げにかかわったと説明。社長就任後も粉飾を続けたことを「株主の判断を誤らせた」と謝罪する一方で、歴代の社長の実名を列挙し、自分だけの責任ではないと強調した。
彼の言い分はむろん罪を逃れる理由にはならないわけですが、同じ粉飾決算をしていても最終的にババを引いた人間のみが責任を問われている点については不公平だといえなくはないでしょう。

粉飾決算の事件において過去からの慣習で粉飾を行っているケースは結構あるように思います。過去からの積み重ねを知った時点で、それを公表し、決算を修正することが要求されるわけですが、この行為は実際には容易ではありません。倒産への引き金をひきかねない行為ですから、取引先・従業員すべてに影響を与えることが予想されます。とりあえず今期は過去の慣例に従い、利益がでたときに「ソフトランディング」をしようという誘惑もあるでしょう。

長銀・日債銀のケースでも思いましたが、この手のケースでは最後にババを引いたものが損をする構造になりがちです。捜査当局からすると、時効の問題、証拠の散逸の問題等で一定の限界があることは事実ですが、過去からの蓄積も含め、きちんと責任をとる構造になってほしいものだと思います。他の社長の責任を主張する彼の行為は日本人的には潔くないものとうつりがちですが、気持ちはわかるような気がします。
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by neon98 | 2006-01-11 10:09 | LEGAL(General)
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