Law and Economicsとその限界
法と経済学の文献を読んでいると、発想の転換を迫られるというか、自分がこうあるべきとなんとなく思っているものの前提が覆されるときが多くて、とても面白いんですが、一方でその限界を感じることが多いわけです。

法と経済学の定義というのは知りませんので、私の中では、理論と実証研究との両方を指して法と経済学と呼んでいるんですが、理論は仮定がすんなり納得できるのかどうか、実証研究は無関係の要素を排除できるのかどうか、細かく考えていくとわりとある理論なり実証研究が有益である範囲がすごく狭くなる(適用範囲が狭い)ということがいえましょう。

それ以外に道徳というものをどう考えるのかという部分があって、経済学をベースに政策論として望ましいんだと主張をされたとしても、「だめなものはだめ!」という道徳の世界が残っているし、残っているべきなんだと思います。The Becker-Posner Blogの臓器売買についてのエントリ(Should the Purchase and Sale of Organs for Transplant Surgery be Permitted? BECKEROrgan Sales--Posner's Response to Comments)を読みながら漠然とそんなことを考えていました。冷静な反論もむろん可能な議論だと思うのですが、それ以前に道徳の問題として考える余地がない領域というものが存在するのではないか、と思うこの頃でした。
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by neon98 | 2006-01-12 03:23 | LEGAL(General)
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