証券取引法の推薦書
eonumaさんから初心者向けの証券取引法の推薦書を紹介してほしいというご依頼がありました。
初心者にとって、最初のつかみとして(余りに細かい条文に立ち入る前に)、お勧めの本があればご推薦いただきたいです。証券取引法読本 有斐閣 河本一郎、あるいは、アメリカ証券取引法 アメリカ法ベーシックス 黒沼悦郎など、どうでしょうか?
日本の法律書は定義・趣旨・条文・学説の説明が中心に少し判例が紹介されているものが中心で、ケースブックのようなものが少ないので選択がやや難しい面があります。可能であれば背景にある問題点・立法趣旨なども一緒にとらえて根幹にある制度趣旨だけを大枠としてとらえたいところです。例えば、公開買付規制からすると(1)適用範囲の大枠の説明(2)制度趣旨(3)批判や比較法制(4)TostNetの扱いなどをざくっと説明し、特別関係者の定義などは問題になったときに条文を必死で読めばいいのだから思い切って削るとか注に落とすとか、有価証券届出書の提出義務の有無なども細かいところは削るとかの配慮があってもいいと思うのですが、ピッタリと思うほどの本は私は知りません。

とりあえず思いつく初心者向けの本をあげておきます。ここにはわりと証券取引法にも詳しい方々がいらっしゃるので、(1)初心者向け(2)読み物的なもの(3)大枠をとらえるのに有用なものくらいの指定でどなたかが教えてくださるかもしれません(なんて他人にふったりして^^)。

1. 日本法
近藤光男ほか『証券取引法入門』(商事法務)が制度趣旨などを重視していてお気に入りなのですが、やや古いのは気になります。
河本 一郎ほか『証券取引法読本』(有斐閣)もかなりお薦めです。近藤先生の本と比較して気に入った方を手に取られるのが無難かと思います。
堀口亘『ハンドブック証券取引法』(勁草書房)も候補の一つではあります。私自身はすごい好きな本ではないですが、まあお好みで。

2. 米国法
黒沼悦郎『アメリカ証券取引法 アメリカ法ベーシックス』(弘文堂)が一番でしょうね。代替案として、デービッド・L. ラトナーほか著(神崎克郎ほか訳)『最新 米国証券規制法概説』(商事法務)もわりと好きです。これも好みがあるでしょうが、翻訳本は基本的に読みにくさで難点があるかもしれません。

とりあえず私の好みであげておきましたが、ひょっとしたらビジネス本の分類でもう少しピッタリの本があるかもしれませんし、色々と手にとられて確認してください。ご参考まで。
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by neon98 | 2006-01-20 13:49 | 読書・映画等
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