人気ブログランキング | 話題のタグを見る


Blogにおける文化の衝突
徘徊先のいとう先生のBlog経由でトラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのかという記事を発見しました。ライブドアブログが、1月10日から「トラックバック元の記事にトラックバック先のブログURLが含まれていない場合、受付を拒否する仕組みを導入」すると発表したことを受けてのトラックバック文化の衝突について言及した記事です。インターネットの世界は(1)法令(2)システム上の制約(3)マナーという3つのレベルで機能していて非常に面白い世界だなあと常々興味をおぼえているところで、これを契機としてまずは自分がどのように考えてリンクなりトラックバックなりをしているのかを分析しようと思います。

ここでは、トラックバックを巡る4つの文化圏ということで、(1)内容の関連性が必要か、(2)相手へのリンクが必要かという2つの座標軸で文化圏を分けて(詳細は直接リンク先をご覧いください。)おられます。まずは、私がどの立ち位置にあるのか、考えてみることにします。

私の感覚では(1)TBに内容の関連性は必要、(2)相手先へのリンクは原則するが内容の関連性があればあまり厳密に必要性を感じないというものです。基本的には「言及リンク文化圏」に属しつつも片足の親指だけを「関連仲間文化圏」に突っ込んでいるという感じでしょうか。

1. トラックバックにおける機能とマナー

トラックバックはあるエントリの筆者および読者に対して関連するエントリを書きましたからご参考までにご覧くださいねと連絡をするものであり、内容の関連性は当然ながら必要と思っているところです。ただ、関連するレベルとしては一応相手先のエントリに言及したものの、メインテーマとして別のテーマに引っ張ってしまった場合は一応トラックバックをするかどうか悩みどころです。相手先の特性や相手先との関係をみて考えることにするでしょうね。

トラックバックは一方的なものであり、相手先やその読者の方々に対してご覧くださいとお願いするものだという感覚が根っこにあるのだと思います。ですから、著名ブログにトラックバックするときは高度の関連性がないとわざわざTBするのも迷惑だなあと思ってしまったりしますし、個人的に知っている方だと多少関係あるけどまあいいかと思ったり、私は運用を変えているように思います。例えば、このエントリにしても、明らかに元記事と関連性はあると思いますが、敢えてTBを打ったりしません。有名BlogはTBするのにとまどいますし、英語のBlogにTB打ってもしょうがないので当然打ちません。

2. リンクにおける機能とマナー

リンクに関しての著作権の取扱いは色々な考え方があるように思いますが、リンクのみで著作権法違反になることはないと思っています。私は承諾不要ということでいいと思うのですが、マナーとしてはリンクしたことを知らせる場合もあれば、そうでない場合もあります。

リンクはソースの明示に加え、私のブログの読者に対する便宜の提供という意味があるように思います。他人の功績を自分のもののように自慢することはPlagiarism(盗作)にほかならないと思いますのでリンクなり、出展の表示はおぼえている限り一応するようにしているつもりです(論文ほど厳密にはしませんけど)。リンクそのものを嫌がられる方針の方もおられるかもしれませんが、一応WEB上で公開されているものですし、いちいちリンクの承諾をとることはしていません。

3. マナーとは自分を守り、相手を思いやるもの

私のような考え方が必ずしも多数とは限りませんし、私の考え方が一貫しているとも思いません。所詮趣味でのブログですから自分と相手が気持ちよく過ごせればいいやくらいの気持ちでしています。私がトラックバックするときは控えめにしますが、頂くトラックバックは基本的に歓迎しています。わりと関連性はゆるやかに見てますし、アダルトものや特に関連性が薄いものでない限りはあまり削除したりしてません。自分は保守的にマナーを運用し、相手からのものはゆるやかに運用することで、お互いに気分よくすごしましょうという以上のことは考えてないのかもしれません。

(理由を示すことなく、独断と偏見で、コメントやトラックバックを削除する権利は留保してますのでその点はご了承くださいね。WEB上の日記に近い位置づけなので自分の日記は自分で管理できると思ってます。)

マナーだけでは自己防衛できないので、Blog管理者がTBを管理できるようにライブドア方式のTB制限策を入れることには賛成です。人の考えはマチマチでしょうから、管理者が選択できるようにしておけばいいのでしょうね。

(追記)Exciteも同様のサービスを開始しており、導入を検討中です。TBスパムを削除するのが面倒なので検討中なのですが、エキサイト同士のTBには拒否機能がないという中途半端な取り組みなので、うーんと思っているところです。と書いてたら早速TBスパムが・・・。渋谷で働く社長さんところは変なサイトをあまり熱心に取り締まってないですね。
by neon98 | 2006-01-21 02:11 | よしなしごと
<< コンプライアンスの制度論v.運用論 証券取引法の推薦書 >>

法律Blogよりも奥深いよしなしごとを目指して

by neon98
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31