アマチュアスポーツの常識と非常識
サンケイスポーツ(Yahoo)
昨夏の甲子園で連覇を果たした駒大苫小牧高校(北海道苫小牧市)の3年生野球部員らが飲酒や喫煙で警察に補導された問題で3日、篠原勝昌校長が同校で会見。センバツ(3月23日開幕、甲子園)への出場を辞退すると発表した。野球部の香田誉士史監督(34)と佐々木宣昭部長(54)は篠原校長に辞任届を提出、受理された。また、篠原校長も辞意を表明した。(中略)道警などによると、1日夜に苫小牧市内の居酒屋で飲酒、喫煙していて補導されたのは野球部員10人、バスケットボール部員4人の計14人。野球部員の10人は、全員3年生でセンバツに登録されている1、2年生はいなかった。
以前からこの手のニュースを見る度にいつも感じていたのですが、連帯責任にどれだけの意味があるのでしょうか。

(1)連帯責任制度にすることによりルール違反の懲罰効果を高めて抑止力を高める、(2)連座制によって集団内の監視効果を高める、といった正当化要素が考えうるには考えうるのですが、もともとの発想はもっと違うところにあるような気がします。アマチュアスポーツは精神を磨くために存在しており、心技体揃ったチームで無いと大会にふさわしくないとか、一見もっともらしいものの、連帯責任には無関係な要素から生じているのではないでしょうか。

今回は既に実質部活動を引退しているはずの先輩たちの不祥事により、何もしていない後輩たちが夢を奪われるというケースであり、また後輩たちに先輩たちの監視をせよというのも酷なように思います。全ての部員の私生活を全て監視することは不可能だし、誰でも入れるのが部活動でしょうから、全ての部員の喫煙を抑止するのは相当困難だろうと予測されます。どんなに努力をしたとしても心無い誰かのルール違反で、甲子園出場という夢が消えてしまう可能性のある仕組みを維持する必要があるのか、理解に苦しみます。

リスクがあまりに高くなると、選手は努力を継続することに空しさをおぼえるでしょうし、入部の段階で相当厳しい審査を課したり、事実上全員寮生にして監視下においたり、戦力として役立つ可能性のない選手は監視コストを下げるために辞めさせたり、健全ではないと思われる対応を発生させる可能性もあります。

少なくとも今回のケースでは3年生部員の退部なり停学なりの処分をすることでよかったのではないかと思われ、校長、監督や部長の辞任は別に辞めたければ辞めたらいいと思いますが、出場辞退という校長の判断には納得しがたいものをおぼえます。5人組みたいな発想を感じてしまうのは私だけでしょうか。
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by neon98 | 2006-03-04 11:38 | LEGAL(General)
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