2005年 07月 08日 ( 3 )

Americaを見て思うこと
日本を離れてアメリカから日本を見ていると、あらゆる面において日本はアメリカを追いかけようとしているように見える。でも本当にそれでいいのか。

一部の成功者が巨額の富を握り、街にはホームレスがあふれ、餓死者がでる。医療費の高騰は家計を圧迫し、社会問題化するも、医療保険制度はクリントン政権が何度も改正に手をつけようとして失敗に終わった。どこかの国の10年後の姿じゃないだろうか。

大企業のCEOが年間数100億円もの報酬を得る。ここまではいい。個人的には数100億円である必要はないと思うけど(そんなにとる余裕があるなら配当をまわせよ。商品の値段を下げろよ。)、夢があっていい。でも、努力をすれば、そして一定の運があれば運命が開けるのだという前提を、まったく信じられないシステムを作り上げたとしたら、American Dreamは自らが作り上げた不平等のもとに絶望した人々を抱え、頓挫していくことになるだろう。

Los Angeles Mayor Villaraigosa takes control at City Hall (CNN)LAの新市長の就任演説を数日前TVで聞いた(僕は時々TVで聞きやすい番組を探し、時事ネタを仕入れるとともに、ヒアリングの練習をしている。)。1872年以来のヒスパニック系の市長の登場は、移民の多いLAならではの現象なのかもしれない。彼の演説はすごく的を得ていて「僕のDreamに参加してくれ」という言葉を使いながら、American Dreamとはまた異なる夢を語りかけていた。以下は私が理解した限りの、私が書きたい部分の要点のみなので本当に正確に中身を知りたい人はどこかで視聴ファイルを探してもらいたい。
街角に警察官を増やそう。今必要なのはギャング、銃、ドラッグとの闘いだ。皆が安心して暮らせる街にしよう。でも、もっと大切なのはこれらの問題の根底にあるパブリック・スクールを変えることだ。アンジェリーナは僕の夢に参加してほしい。皆で夢を実現しよう。
成功したものが億万長者になれ、寄付というかたちで社会に貢献する。このことはいい。ただ、「日本企業はもっと寄付をすべきだ。」とアメリカ人からの批判に対しては、僕はこうこたえることにしている。
「僕たちは社会的にコストが高くても、寄付の必要ない、善意に頼る必要のない社会システムを作ろうとしている。」
自由競争原理を入れていく仕組みはいい。ボランティア活動が盛んになるのもいい。でも、頑張れば夢が実現できるんだと信じられる仕組みと、貧乏でも死ななくて住むんだという最低保障ラインが崩れたとき、犯罪・暴力・貧困という高い社会的コストとして僕たちの社会に戻ってくる。

日本でも公立学校の質の低下が叫ばれて久しい。医療と公共教育に対する社会的投資を怠ったときに日本の将来がどうなるのか、もう一度考えないといけないのではないか。こんなところでアメリカを見習っちゃいけないと思う。頑張ったら成功できるシステムを作るのはいい。でも、親の世代が不幸にも経済的に恵まれなかったから、成功できないシステムは作っちゃいけない。親が経済的に恵まれなかったから、生存を脅かされるシステムは作っちゃいけない。そんなことを思う、アメリカでの留学生活だった。
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by neon98 | 2005-07-08 23:00 | 日常・海外生活

MARKETと生活の匂い
d0042715_1140132.jpg次の旅をどこにしようか、いつもそうやって暮らしてきた。別に何をするわけでもない。持参するものはカメラと小説だけ。今回は少し趣向を変えようと思うけど、結局行き着き先はアジアのどこか。MARKETが僕を呼び寄せる。見たことのない食べ物、スパイスから来る「生活の匂い」が僕の興味をひきつける。

バスに乗ってみる。タクシーや、観光バスに乗ったのでは、味わえない、色んな人の表情がみえてくる。

昔の街並みの残る道をとぼとぼ歩いてみる。日本とは違ったかたちの将棋をさしているおじさんたちの様子を覗き込む。向うもすることがないのだろう、変な日本人に興味を持ってくる。

公園で小説を読み、昼寝をしてみる。日本で読むのとは異なる感想を持つ。じっくり考える時間を持つ。

観光地なるところで客引きの人達とかけひきをしてみる。彼らの生活を支える意気込みと、それでいて心に余裕のある生活がみえてくる。

民族舞踊に行こうという誘いを断り、宿の裏で子供とサッカーをしてみる。現地の人に現地の食材で作る簡単な料理を教えてもらう。普通に生活をしている普通の人達の実際の暮らしの匂いを嗅いでいたい。貪欲に色んなところをみてまわる旅行をする人もいるけど、僕はこれでいい。僕は「生活の匂い」がかぎたいのだ。

連れ合いができ、子供ができ、そんな旅行から離れてどれくらい立つだろうか。今でも時々ふと街をぶらつく。パイプのタバコの専門店があり、街で一番のスムージーを売る店があり、いつも行く中国人の散髪屋がある。そこを抜け、マーケットに向かう。買い物にいくんじゃない、「生活の匂い」を嗅ぎにいくのだ。僕は変わっていない。変わったのは子供の戯れる声が横で聞こえるだけだ。
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by neon98 | 2005-07-08 11:57 | Photo

何があっても決して許されないこと
僕たちはどんな世界を子供たちに残すのか。
親殺し、子供殺し、学友殺し、教師殺し…日本で暗いニュースが続く。
そして、無実の人達がテロで殺される・・・世界でも暗いニュース。

人間だもの、殺したいくらい人を憎むことだってあるかもしれない。
でも、憎みあって、報復しあって何を子供たちに残せるのか。
政治的な主張のために何を犠牲にすればすむのか。
どんな人にだって家族がいて、友人がいて、愛する人がいる。
憎しみは犠牲者の家族、友人、愛する人の憎しみをうみ、永遠にその循環をとめることをしらないのか。

Britain launches search for bombers (CNN.COM)
アルカイダの犯行声明らしきものがWEB上に出されたらしいが、誰が書き込みをしたのかは未確認であり、まだわからない。
A group, the "Secret Organization group of al Qaeda Organization in Europe," claimed responsibility in a Web site posting. The authenticity of the claim could not immediately be verified.
子供たちに何を残せるのか、わが子を見てふと考える。
この子に残せる何かのために、テロの継続と、テロに対する限度を超えた異常なまでの反動をおそれる。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
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by neon98 | 2005-07-08 03:22 | 日常・海外生活

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