2005年 10月 01日 ( 1 )

カリスマ経営者と組織のあり方
ビジョナリーカンパニーをようやく入手して読んでいる。中でも気になったのはカリスマ経営者は長期的な組織の反映のためには必要ないんじゃないかという推論。もちろん優秀な経営者がいなければいい会社はうまれてこない。しかし、長期的な企業の繁栄のために必要なのはすぐれた製品のアイデアやカリスマ経営者ではなく、優れた組織なのではないか。というのが本の内容の一部。

わかりやすい例としてウォルマートの例をあげてみよう。同社の経営者が優れたカリスマ経営者であることは間違いないが、他社にもユニークなカリスマ経営者はいる。他者と比較してウォルマートの経営者が優れていたとする点は「自ら発展し、変化する組織をつくることに力を注いだ点」だ。例えば、部門責任者に裁量と責任を与え、いいアイデアを出した従業員には奨励金を出して表彰し、従業員それぞれが刺激を持って働ける職場を作ることに努力した。これと比較される他社は、「どんな変更でも上から命じ、店長の行動をマニュアルでことこまかに指示し、自主性を発揮する余地を残さなかった」。

ウォルマートの経営者が退任するとき、彼は「ウォルマートの社員が道をひらいていくだろう」「当社の社員は活気に満ちあふれている」と述べたのに対して、他社は「真の答えであり、ただひとつの問題は、市場シェアだ」と述べたそうだ。
その後、ウォルマートは(ご存じのように)その経営者が退任した後も成長しつづけ、対する他社は市場シェア拡大のための急激な拡張策でつまづいた。

一人の天才がひらめいたアイデアや製品がすばらしいのは言うまでもないが、本当に優れた経営者の「製品」は商品ではなく、企業そのものだというのが著者の意見。一人のカリスマ経営者により経営される企業は彼の存在する間は繁栄するかもしれないが、その後成長を継続するとは限らない。大切なのは皆が働き甲斐のある組織を作るために全力を注ぐべきだということになる。

なるほどと思わされた。まだ最後まで読み終えていないので、意見を書くことは差し控えるが、組織のありかたとして読んでみて面白い一冊だ。特に企業の管理職に限らずとも一読に値する一冊だと思う。かなり有名な本なので、既にお読みの方も多いと思うがまだ読まれてなければ是非どうぞ。
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by neon98 | 2005-10-01 12:43 | 読書・映画等

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