2006年 01月 15日 ( 1 )

"I have a dream" but who has this speech?
1月15日はキング牧師の誕生日を記念し、お休み(今年は日曜日なので月曜日が振替休日)である。Martin Luther King, Jr (Wikipedia)を知らない人はおそらくほとんどいないだろうし、かの有名なスピーチを知らない人も少ないだろう。
I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed・・・・
今日はロースクールでの著作権法の講義でのお話を思い出して書いている。d0042715_14181772.jpgEstates of Martin Luther King, Jr. Inc. v. CBS, Inc., 194 F.3d 1211 (11th Cir. 1999)は、I have a dreamのスピーチの場面を収録したドキュメンタリーをCBSが放映したのに対し、キング牧師の遺族らが著作権法違反で訴えたもの。事件そのものは、キング牧師が公衆の面前で演説をしたとしても著作権の放棄とはいえない(注:1909年著作権法体制のもとでは、著者は作成と同時にコモンロー上の著作権を取得し、General Publicationによりコモンローの権利を失うーしたがって、著者はGeneral Publicationまでに制定法上の要件を充足し、連邦著作権法上の権利を取得しないといけない)としたもので、キング牧師の遺族らに著作権の保護を認めているのだが、それでいいのか?というDiscussionがあった(判決全文を読んでいるわけではないので他の論点があるのかもしれないのは注意されたい。但し、Fair Useにあてはまるような事案ではなかった。)。

日本人だったら法令の解釈・あてはめから議論がなされるところ、最初の意見は「キング牧師のスピーチはアメリカの財産であってそれを自由に使えないのはおかしい」からはじまり、「いや、ドキュメンタリを作成する会社はそれで金儲けをしているのだから、著者に対してきちんと著作権の対価を払うべきだ」「皆が注目し、TV放映までされている場面でスピーチをしている以上、ライセンスを与えていると解釈すべきじゃないか」「この遺族らは親父の偉業をネタに飯食ってるだけで、何もしてないんだから保護している必要はない。親父の権威をけがしている。」・・・色んな意見がでるわでるわ。まともな意見から、ちょっとね・・・みたいな意見まで。Policy Considerationだけで終わってしまったこのケース分析でしたが、それだけでも議論が続けられる面白い場面でした。

Who should have the copyright of the speech?
Should the speech be treated as public domain?
Is there any framework that allows CBS to reproduce the part of speech?
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by neon98 | 2006-01-15 10:29 | LEGAL(General)

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