<   2005年 09月 ( 19 )   > この月の画像一覧

Congratulation
おめでとう。
昔から君はずっと弱虫だった。
どんなに弱虫でも君を応援してくれる人がたくさんいて、それに甘えきっている姿を見るのがつらかった。
でもそんな姿は今の君からはとても想像できないね。
君はとてもたくましくなり、近くの皆を元気づけられるようになった。
君が頑張ることで、近くのみんなも頑張れる、そんなたくましい姿を見られることにとても嬉しく思う。
弱虫だとか思っててごめんね。甘えてるとか思っててごめんね。
僕はずっと君を応援したかったんだと思う。
今さらこんなことを言うのは恥ずかしいけど、でも言っちゃおう。
君はすごい。ありがとう。やっと僕も素直になれた。これからは正直に君を応援しつづけるよ。
岡田君、星野君、赤星君、今岡君、金本君、藤川君、他の皆もありがとう。村上君などに負けないでね。
[PR]
by neon98 | 2005-09-30 11:27 | よしなしごと

LLMs Rule the World
やや刺激的なタイトルの元ネタはこちら。

(以下、記事内容のまとめ)

政治の世界においてLLMは重要な役割を果たしている。例えば、グルジアの内閣の構成員の多くがアメリカ法のトレーニングを受けており、革新的な学位としてみなされることのないLLMは実際には政治的な変化を促進している。LLMには各国から主要人物が集まり、例えばコロンビアの最近のクラスにはthe general counsel of Haiti's Central Bank、the dean of Mozambique's law school、およびsenior advisers to the Guatemalan Truth Commission and to New Zealand's Ministry of Maori Affairsが参加していた。

グローバリゼーションの時代において、コーポレートロイヤーが米国または英国でのLLMで学ぶことはもはや必須である。LLMは米国の依頼者を理解し、クラスメートを通じたネットワークを作ることに寄与する。多くのCorporate Law Firmをみると、創業者はLLMsだ。代表的な例として、Zia Mody of India's AZB & Partners, a Harvard grad; Wei Xiao of China's Jun He Law Offices, a Columbia grad; and Ken Tsunematsu of Japan's Nagashima Ohno & Tsunematsu, also a Columbia gradがあげられる。

LLMは1990年代にブームとなり、米国の大学または大学院で法を学ぶ外国人の数は1994年から2001年にかけて3,453名から6,552名へ90%も増加した。9/11以降毎年若干の減少傾向が見られたが、2004年に再び増加に転じている。

LLMがアメリカの評判を高めるとは限らないが、ロースクール側は複雑なアメリカ社会を理解させようと努める。卒業生がアメリカに好感を持つにせよ、持たないにせよ、アメリカのシステムを取り入れていくのだ。

(以上、記事のまとめ)

大雑把な記事の内容は上記の通りだが、第一印象として記事はLLMという学位を過大に評価していると思われる方が多いのではあるまいか。僕もそう感じた一人なのだけど、日本人以外からはLLMはもう少し高く評価されているのではないか、と思う。

日本人は国民が皆「中流階級」に属していて(あくまでも相対的にみてという話)、ずば抜けた階層に所属しなくても留学という制度を利用することが可能である。もちろん留学のための障害はあるにせよ、法律事務所派遣、企業派遣というかたちで金銭的な障害は乗り越えられ、奨学金を利用している人は少ない。高い階層、すごい金持ち、ずばぬけた秀才でなくてもLLMに参加できるのである。必然的に企業に勤める方、弁護士の留学がほとんどになって、バックグラウンドが大きく異なることは少ない。日本での受け止められ方は、「渉外弁護士は皆留学しているし、それだけだと付加価値としてはあまりないよね。」というのが正直なところで、記事を読んだときの違和感はここからうまれる。

でも最近はLLMという機会を十分に活かしきれたのだろうかと疑問に思うこともないではない。むろん当時は精一杯努力したけれど、ごろごろいる日本からのCorporate Lawyerの中の一人にすぎず、英語力の問題もあって授業での議論に十分参加できたとも言い切れない。反省したところでLLMに参加するときの僕の実力はそれまでの人生を反映しているのだから、後悔してもしょうがないのだけど、英語のNative Speakerだったらなあと思ったことは何度もあった。

実際、LLMの学生のバックグラウンドは日本以外の国をみてみると多様で、某国首脳の子息、外交官、人権活動家、国連関係、人種差別撤廃運動家と多様で、すごい金持ちか、高い階層の出身か、特殊なバックグラウンドの人もたくさん含まれている。別にビジネスローなんてちょこちょこ勉強したところで日本からでも相当の知識は習得できるし、こいつらとの人脈をきっちり築いておくことの方が重要なんじゃないかとも思ったりするわけだ。

第一学期目は授業についていくだけで必死で食事時間と睡眠時間以外はほとんどケースブックと格闘していたけど、第二学期は手を抜くコツも覚え、色んなやつらと遊びに行き、パーティにはほとんど全て参加した。多くの同期生はそれぞれの国に帰り、それぞれのフィールドで活躍しており、たまにメールで近況を聞くのを楽しみにしている。
[PR]
by neon98 | 2005-09-30 07:56 | Law School

Bar Exam 追記
最近ろくなエントリをしていないこともあり、なるべく役に立つ内容をということで、BAR EXAMに関するご質問に回答してみます(Bar ExamだけのBlogではありませんので、筆者に時間があって、かつ、気分が向いたときだけしか、回答できないと思いますが、この点はあらかじめご了承ください。)。

当然ご理解いただいていると思いますが、まだ合格発表待ちの段階ですから私が不合格の可能性も十分あるという点は念頭においてください。「回答」というよりはあくまでも私がこうしたという経験談にすぎません。一応匿名での問い合わせなので、個人を特定できないように質問内容だけ引用しておきますね。
MBEの答えあわせのとき、解説はどのように利用すればいいんですか。一つ一つの質問の答えの解説がとても長すぎて、書き込むのに大変時間がかかります。やはり根気よく読んでノートに解説を書き込んだほうがいいんでしょうか?
少し丁寧目に私の経験談および個人的な意見を書いておきます。

1.どの問題集を使うべきか
MBEの問題集はBarbriのものとPMBRのものがあります。PMBRの方が本試験に近いという評価が多いのですが、私はそうは思いませんでした。PMBRの問題集は重箱の隅をつつくような問題が多く、しかもひっかけ問題を多く含んでいますので、Barbriの問題集よりもやや難しく、それを「本試験に近い」という表現をされる方もあれば、「素直じゃないし、細かい知識ばかり要求してくるので、余計混乱する」という私のような評価になることもあるように思います。私が解いたのはBarbriの問題集(但し、Advancedは解いていない)、PMBRの赤本の2冊であとは模試の復習をした程度です。

2.基本を把握する
講義に出席し、またはノートを読み終えた直後にすぐに問題集を解きます。時間はある程度気にした方がいいと思いますが、一番最初は知識を習得すると割り切って時間をかけて解いてもそれはそれでかまわないと思います。できれば簡単で解説の詳しいBarbriのIntermediate程度から解いた方がいいですが、未入手できたらPMBRの問題集を先に解いても全くかまいません。復習はほぼ時間無制限でやりました。回答を読み、ノートに書かれていないことがあれば解説をメモしておきました。私は一覧性を重視しますので、最終段階ではノートだけを見直せばほぼあらゆる情報が入っている状態にしておきたかったので、このような方法をとりました。時間をかけすぎては演習が進まないので日本語でさらっと書いておく程度です。間違えた問題の番号だけメモしておくという手もあると思います。後述のように既存の過去ノートに記載されていないものを余白にチョコチョコと書いていくだけのことです。それでも一回目は異様に時間がかかりますが、ここまでの作業は私にとって非常に役立ちました。BarbriのIntermediateに出題される問題はいずれも頻出論点ですし、ひねりもなく出題されてきますので、何を試験のときに最低限覚えておかないといけないのかをまず把握できましたし、基本論点を網羅したノートは復習の際になくてはならないものとなりました。

3.ノートを加工する
何度も触れましたが、ポイントは時間をかけずにまとめノートを作成するということに尽きると思います。MBE科目については既にBarbriのIntermediateを解いていますし、Essayも同時並行でどんどん解いていきますから、ノートを加工する前に何が頻出論点なのか把握しているはずです。過去のノート、Barbriで配布されるOutlineなどノートのベースになるものは色々とありますが、私は迷わず過去のミシガンノートと呼ばれるノートを利用しました。ノートはほぼ過去の講義を100%近く正確に反映しており、これを読んでいけばほとんどの問題は答えられます。法改正などの可能性は少なくともMBE科目については無視して大丈夫でしょう。問題演習と並行して、ノートを直前に見直しできる程度の分量に調整していきました。ノートを作成して満足しないようにこの作業にいかに時間をかけないかに注意すべきだと思います。所詮2ヶ月で準備する試験ですから完璧に解答を把握することは求められていません。皆がわかるところをきっちりおさえ、それ以外はきっちり手を抜くということも必要だというのが私の基本的なスタンスでした。

4.問題演習する(実際のタイムスケジュールとしては、3と同時並行作業になると思います。)
ここから先は本番と同様の演習です。私はPMBRの問題集をどんどん解いていき、ノートを何度も見直しました。解説を読んで腑に落ちない問題、BarbriとPMBRとで答えが違う問題もとりあえずBarbriの解説に従い、それ以上深く考えないという割り切りも大切かと思います。とにかく6割強正解することを目指し、基本問題は徹底的に解説を読んでノートに書き込み、重箱の隅をつつくような問題はほとんど無視しました。時間がない場合は間違えた問題だけ、解答を読むという方法もあると思います。問題演習をこなしているうちに、頻出論点には何度もあたりますから、運だけで正解したものがあればどこかで間違えると思います。以上のようなやりかたをすれば必然的に以下のような解き方になりました。すなわち、基本問題を詳しく解説したBarbri問題集の解説は詳しく読み、PMBRの問題集は答えあわせをして間違えた問題を中心に斜め読みすると演習方法です。Barbriの問題集は知識習得用に、PMBRは脚の切り方の練習に使うというイメージでしょうか。

5.最後の見直し
PMBRの模試を受けて難しすぎてやや自信喪失気味になったこともあり、最後はBarbri問題集にあるReleased Questionを解いていきました。私の感覚では(Releasedなので当然かもしれませんが)これが一番本試験に近い問題集だと思います。Essayの演習はNYルールの暗記ですからMBEにマイナスの効果を及ぼします。最後に基本的な頻出論点に限定し、難しすぎない問題演習をすることは、記憶の定着にとどまらず、自信をもって本試験に臨めるという効果があると思います。
[PR]
by neon98 | 2005-09-28 05:10 | NYBar・BarBri

Morgan Freemanによるスーツ実践販売
昨日ネクタイを購入しに行ったところで、Morgan Freemanに酷似した店員さんにスーツを売り込まれた。

穏やかな表情の中でさりげなく見せる笑顔、紳士的な対応の中でかいまみえる小憎らしいほどの自信。普段なら買いに行ったもの以外のものを試着したりはしないのだが、「俺にまかせな。悪いものは薦めたりしないさ。」と言わんばかりの対応に試着をしてみたら、これ以上ないくらいピッタリのスーツだった。試着を終えると、外に並べられていたのは、一流品のシャツ、ネクタイ、コート、靴。いずれも目立ちすぎない程度だが、今まで自分で選んだことのない色合いのアレンジがきいている。プロの目で選択されたものはこういうものかと初めて感動させられた。さすがに全てを買うことはしなかったが、彼お薦めのスーツは即購入。

Salesの決め手はやはり第一印象、顔と雰囲気かと思わされた。店内で案内してくれるときの距離感、試着している間の距離感、押し付けがましくないながらもさりげないアレンジというのは店員としての彼の経験のなさる技だと思うが、やはり第一印象が悪くては客は安心して買い物をしない。

初老の黒人独特の哀愁が少しにじみでていて、それでいて、礼儀正しく、自信ありげな笑顔。店員は顔だ、と改めて思った。
[PR]
by neon98 | 2005-09-26 12:00 | よしなしごと

セブンイレブンの公開買付から思うこと
セブンイレブン・ジャパンが子会社の米セブンイレブン(テキサス州)に対して実施している株式の公開買い付けについて、米セブンイレブン側の社外取締役らで構成される特別委員会が買付価格が安いと判断し、買付申出を拒否するよう同社の株主に勧告(SECFiling)した。

これに対して、セブンイレブン・ジャパンは、「買付価格は対象会社の株主に十分な利益を提供するものであり、対象会社特別委員会による上記提言は誠に遺憾」との声明を出している(声明はこちら:PDF)

買付対象である子会社側では、独立した取締役らで構成される特別委員会を設置し、Financial AdvisorとCounselをつけ、価格の妥当性を検証するという手続きをとって利害相反を調整するという極めて当然のことを実施したにすぎないのだが、実際に申出を拒否する勧告を出しているあたりが非常に面白い。事前に特別委員会とも協議して拒否されるような価格を設定するのが当然と思うのだが、十分事前に協議する機会があったはずの親子会社間でこのような事態になるのはなぜだろうか。

もっと面白いのは、米セブンイレブンの特別委員会が結論を出す前に既に同社の既存株主が訴訟を提起し、同社の取締役らが提案された取引の価格に関して少数株主に対する注意義務を怠ったと主張していることスケジュールTOのItem11参照。特別委員会が判断を下す前から訴訟がどんどん提起されているのが如何にもアメリカらしくて思わず感心してしまった。クラスアクションでは一番乗りしないと弁護士としてのメリットがないということなのだろう。

アメリカにおける手続き的な慎重さは、常に原告側弁護士が訴訟の材料を探し回っていて、訴訟をどんどん提起することを土台にしている。アメリカの不健全な訴訟を背景に、健全な(慎重な)手続きがとられ、株主の保護が図られるという関係にあるように思う。

わが国ではアメリカからCorporate関係の法律をどんどん導入する傾向にあるけど、社会的な背景の違いを無視して議論がなされるべきではないだろう。たとえば、株主代表訴訟の制限などは実際にどれだけの訴訟が提起されていて、どれだけの弊害が生じているのかなど具体的なデータの比較がなされたのだろうかと思うと、疑問がないではない。
[PR]
by neon98 | 2005-09-24 03:24 | M&A

ロースクール回想記
 今年某ロースクールでLL.Mを取得する予定の方とお会いする機会があった。彼はCorporate Lawyerで基本的には自分の専門分野を深めたいと思って留学をされたようだが、授業選択の結果が正しかったのかどうか少し疑問を呈されているようだった。

 アメリカのロースクールの授業は当然ながらJDなど当該法律を初めて学ぶ人向けに開講されており、例え日本においてであれ、数年間の法律実務経験を有する人たちにとって難しくもなんともないというのが彼の感想で、僕もその意見に100%同意する。もちろん個々人の経験も違えば、ロースクールも違う、受講する講義を担当する教授も違うということで、一般化することは危険なのだけど、少なくともCorporate LawyerにとってLL.M.で目新しいことは少ないのではないかと思う。割り切って言ってしまえば、新しいのは英語だけだ。特に会社法・証券取引法という分野では、日本はその多くはアメリカから法律を持ってきているわけで、契約実務の分野でもアメリカの契約をそのまま日本語訳したような契約書も多数みかけるわけだから、詳細は知らないまでも実はほとんどの知識は既に取得しているものなのだ。

 そもそも僕は留学して何かをキャリアのために身につけようと思っているわけではないし、生活を含めて色んなものを楽しみ、感じられればよいと思っているので、仮に講義から得られるものが少なくとも留学が無駄だとは思っていない。ここで学んだことは即効性のある知識としてではなく、もう少し広いレベルの教養として自分の中に生きていけばいいのではないかと思っている。ただ、何も授業で得たものはありませんというのではあまりにもさびしいので、自分の反省も含めてどのようにロースクール生活をおくるべきか(僕にとってはおくるべきだったかということでもある。)、少し書いてみたい。

1.専門分野を深めたいというのであれば自分で勉強するしかない
Corporate Lawyerが多くとる科目としては、Corporation, Merger & Acquisition, Corporate Finance, Securities Regulation, Antitrust, Bankruptcy…といったところがほとんどではないだろうか。多くのロースクールでは、これらを全部選択受講した段階で、ほぼ一年の受講枠が埋まってしまうと思う。それでも80%は本を読めばすんなり理解できることだと思う。英語の巧拙はあるにせよ、授業で取り扱うことはほとんど知っているという状態だろう。それ以上のことをやりたければ、教授のところに行き、自分でもリサーチをし、論文などをどんどん読んでいくほかない。
僕の基本的な選択肢は自分で勉強するというもので、本や論文を教授に紹介してもらい、個人的に質問(というか雑談)に行き、LL.M.ペーパーの題材にもした。多くのロースクールにおいて、教授は比較的親切だし、Appointを入れて個人的に相談に乗ってもらえると思うので、これらの機会を生かさない手はない。
Assignment以外のものを読むなんてとても時間がないという方、次の学期には要領をつかみ(読むのが早くなるのが半分、手の抜き方を覚えるのが半分)、ぐっと楽になるはずですから、ご心配なく。

2.専門分野以外のことも勉強して損はない

 専門分野についてどのように知識を深めたところで、日本に帰国してアメリカ法の流れをおいかけていくのは不可能だから、知識として利用できるのはほんの数年間だけだと思う。Corporate Lawに関係する分野だけでなく、Contractだとか、Tortだとか、International Trade, IP系の科目だとか、なんでもいいから勉強してみるのも悪くない。英米法を勉強して日本法の理解が深くなるということは実際あると思うので、日本であまり知らなかった法律を勉強するのも面白い。

3.法律以外の周辺のことも教養として勉強して損はない

僕が反省しているのは授業選択をPracticalにやりすぎたのではないかということだ。別に役に立とうが立つまいが面白ければそれでいいのだ、くらいの感覚で授業を選択した方が面白い生活がおくれるような気がする。統計学だとか、Public Policyとか、Law and Economicsだとか、Legal Historyだとか、一見どうでもいいような(失礼)ものにこそ、学ぶ価値があるような気もする。多くのロースクールではIntroductionの中に含まれていることが多いのかもしれないけど、憲法をきちんと学んでおくと、人種差別、ゲイ差別など新聞で話題になっていることがよりわかるようになるので、これは是非お勧めしたい。

たった一年で何もかも勉強するのは不可能だし、そんなことをしていたらそれこそずっと図書館で誰とも話さずに本を読み続けることになってしまう。せっかくの留学期間、それももったいない。貴重な機会だから友人を作り、色んな場所を旅行し、色んなものを楽しむべきというものだ。結局何を選択し、何を捨てるのかは個人の選択の問題であって、他人がとやかく言うべきものじゃないのだけど、ひとつの意見として参考になればいいと思う。

皆さんの留学が実りあるものになりますように。
[PR]
by neon98 | 2005-09-23 23:53 | Law School

本は買って読め、家は借りて住め
「本は買って読め、家は借りて住め」と確か灰谷健次郎が「太陽の子」で書いていた(随分前に読んだきりなのでちがっていたらごめんなさい。)。彼がどういう理由でこの言葉を書いたのかは全く記憶にないのだが、少なくとも本についてはその通りだと思う。

家についてはあまり強いポリシーはなく、安くていい家があるなら別に買ったっていいと思う。引っ越してほかに住みたくなったら人に貸すか、売ってしまえばいい。まあ、家はあまり興味がないというか、金がないというか、ここでの話には全く関係がないので、無視しておく。

上手に図書館などを利用できる人を僕は尊敬しているけど、この点僕は全く駄目だ。自分の金を投資しないことにはまじめに読まない。また借りればいいやと思い、読まずに返してしまったりする。投資するということは読書のための強制力として働くので、特に勉強のための読書の場合には必ず購入することにしている。貧乏症の僕にとって、自分で買った本を読まないということは敗北に等しい。買ったはいいものの途中で挫折してしまった本が5冊も溜まってくるとどうにも苦しくなって、なんとか読み終えてしまうまでがんばることになる。うちの嫁さんなどは苦しいくらいの本なら読まなきゃいいのにと合理的なことを仰せられるが、そういうことではないのだ。金を投資した以上は最後までやり切るというスタンスの問題だと言い張るのだが、どうも嫁さんのいうことに合理性があるような気がしないでもない。

いい本が本棚に並ぶということは僕の所有欲を充足させる。もう一度読みたい本はずっと本棚に並べられるし、読んで面白かったけどもう読まないだろうという本は他人にあげてしまう。全く面白くなかった本はこれまた他人にあげるか、古本屋にいくか、リサイクルにまわされることになる。

専門書については、有用な本はたとえ事務所にあっても個人用に購入しておく。個人用書物だと色々と書き込みができるし、手元にあるということで安心できる。色をつけたり、線をひいたりしないとなかなか頭に入らないのは悪い癖だけど、まあ実際そうなのだからしょうがない。

仕事なんてどこに情報があるかを常に頭の中で整理しておけば半分終わったも同然というのが僕の持論で、継続購入している法律雑誌の記事のうち必要なものをどんどんコピーして資料ファイルにとじこんでしまう(僕が買った本のコピーを僕が一部保管するだけなのだから、著作権法第30条(私的使用のための複製)で許された行為です。念のため。)。その時点でじっくり読んだとしてもどうせ忘れるんだからその場では斜め読みしておく程度だ。専門書は高いから本の選択には時間をかけるけど、各法律分野について必ずひとつは自分の周辺に保管し、何がどこに書いてあるか程度は把握しておくことが必要だと思っている。アソシエイトであろうが最終的には自分の実力だけで食べていかないといけない世界なのだからどんどん自腹を切って自分に投資をしていくべきだ。

インターネットやCD/DVDでの検索はもはや業務にはかかせないのだけど、いかにインターネットやCD/DVDでの法律・判例・文献調査システムが進化しても、関係のある情報を同時に引き出せて漏れがないという点では書物に勝るものはない。検索ワードを少し変えただけで欲しい情報が出てきたり、出てこなかったりというのではやはり不安で、判例を次から次へたどっていくことも必要だと思っている。

僕たちの仕事は、書籍、インターネット、人脈や過去の経験、あらゆるものを総合した情報を売っているに等しいのだから、常に必要な情報にアクセスできるだけの体制はいつも整えておくべきだ。と偉そうなことを書きつつ、留学期間中日本での情報を仕入れることを何もしてこなかったせいで、日本での情報についてはすっかり浦島太郎状態だから、これは何とかしないといけない。
[PR]
by neon98 | 2005-09-23 06:06 | 読書・映画等

競争と弁護士報酬
競争の激化は価格の低下を招くというのが原則だとすれば、弁護士業界はその反対の方向に動いているように思う。ここでの高額化というのは、時間単価の引き上げと一つの事件に対するのべ労働時間の増加によるコストの増大と両方の意味を含んでいる。

「思う」と述べたのは実証的なデータがないからである。個別事件の着手金・成功報酬はもちろん、タイムチャージ制におけるアワリーレートもまた公表されているわけではないので、報酬水準が高額化していると述べる実証的データは持ち合わせていない。だから、あくまでも私が「思う」ことにすぎないのかもしれないが、何人かの弁護士と話をしたところ、皆の認識は一致していたので業界内では共通認識といってもよいのかもしれない(業界の常識は非常識と言われても私がそう思うのだからしかたがない。)。

幾つか要因として考えうるものをあげてみよう。ただ、競争の激化という点についても弁護士増員という供給側のデータ以外に数値があるわけではなく、以下の要因を需要の増加ととらえたとすれば競争が激化したととらえる必要はないのかもしれない。まあ、いずれにせよ、法曹人口の増大はコストの低下という方向には作用しないだろうということがいいたいのだ。

<専門家に対するニーズの増大>

 専門家に対する需要というものが叫ばれつづけてきて、法律事務所としてもそれに対応するだけの体制を整備しつつある。供給側でそれにふさわしい投資をしていくにはみあっただけの報酬を得ていく必要があるということも一つの原因だろうが、専門家を育成するということはゼネラリストが一人で対応してきた分野を多数のチームで対応していくということにもつながる。大人数が同時に稼動する事件は当然ながら一件あたりの報酬は高額化する。

<迅速な対応>

 訴訟は弁護士のみの増員で迅速化されるものでもないのでそれはさておき、クライアントからの迅速な対応に対する要求は年々きつくなってきている。夜中に電話をかけてきて1時間以内に意見書をくれなんて要求してくるクライアントもいて、暇で夜中まで待機しているわけがなく、急ぎの仕事があるから深夜まで稼動しているところにどんどん急ぎの仕事が入ってきたりする。訴訟を中心にまわしているうちは期日の入れ方を工夫していけば予定が平均化していいのだが、急ぎの仕事を平均化してならすことは不可能で人員確保のためのコストがかかってくる。

<倒産・企業再編のトレンド>
 
 ここ数年、不景気による業界再編の仕事が多く、いわゆる大型事件として弁護士を大量投入する案件が珍しくない。これも報酬高額化の一つの原因となろう。

<法的ニーズに対する認識の変化>

 会社の偉い人達の中でリーガルコストに関する感覚が異なってきたように思う。取締役としての義務を果たすためにきちんと専門家に依頼して調査をしようという動きが顕著だ。株主代表訴訟リスクなどがきちんとリスクとして認識されだしたということでもある。

 英米系の法律事務所と比較すると日本の法律事務所の報酬は圧倒的に安いといってよく、法律事務所側でもクライアントのニーズに対応してどんどん組織化を進めるにつれ、報酬も少しずつ上昇していくように思う。法曹人口が増えることにより、経済界が当初求めたように専門的知識の蓄積・迅速化という方向には動くかもしれないが、要望とは逆に報酬はもっと高額化していくのではないだろうか。
[PR]
by neon98 | 2005-09-22 12:19 | LAW FIRM

当たり前のようで当たり前でないこと
勤務先から通勤のための交通費が支給されないと聞き、当初驚いた。これはアメリカでの一般的な対応らしい。日本での慣行から考えて、何故交通費がでないの?必要経費なのになぜ?と一瞬思ったけど、考えてみるとこれはこれで正しいのかもしれない。

仕事の対価は勤務先に出勤してなされる労働に対する対価であって、別にどこに住もうが労働者の勝手なのだから、職場に来るまでは労働者の費用と責任でなされるべきだと考えることもそれはそれで筋が通っているように思う。遠くに住んでいる人に対して多くの対価を支払う必要はないし、家族が多いなどの理由も対価を多く支払う理由にはならない。こういう理由に基づく労働慣行なのか、単に日米の税制の違いから発生したものなのか、実際にはよくわからないけれど、実は当然のように思っていて当然とはいえないことって他にも一杯あるように思う。

以上は合理的だと思える例だけど、逆に不合理だと思える例としては、アメリカのローファームでは、夜9時くらいまでの残業勤務をするだけで夕食代をクライアントに請求するとか、9時をすぎたらハイヤーを呼んで帰ってよいとか、色々とやっていて当然の権利のように請求するのが僕にはどうも解せない。

労働の対価はタイムチャージとして請求がいくし、これらの経費はクライアントの仕事との因果関係がないような気がするのだけど(もちろん公共交通機関がない時間帯までかかった場合の交通費は別として)。夜9時をすぎると治安が悪化して地下鉄に乗れないとでも言うのだろうか。今のNYでそんなことあないわなあと思ってしまった。
[PR]
by neon98 | 2005-09-21 12:07 | LAW FIRM

China Town
NYに来て驚いたのがChina Townの規模の大きさ。横浜、神戸、Chicagoと中華街をみてきたけど、いずれも比較にならないほどの大きさ。華僑の結束力のたまものなのだろうか、中国人の結びつきの強さ、たくましさにはいつも圧倒させられる。Little ItalyはChina Townに吸収され、もはや風前の灯火に等しい。

一つの国の人が固まって住むということはある程度の規模の都市にならどこにでも見られることなのだろうし、中国人に限定されたことではないのだが、街のつくり、売られているもの、あらゆる点でChina Townは一味違うなと思わせられるのは何故だろうか。

韓国人にせよ、日本人にせよ、固まって住む傾向はあると思うが、いずれも一つの街を形成するというには程遠いような気がする。生活の便宜のためにある一定の地域に居住することはあるのだろうけど、街全部を中国にしてしまうChina Townの性質とは明らかに異なるものだ。銀行、食料品スーパー、電気店、飲食店、理髪店あらゆるものを中国にしてしまい、さらに観光客を呼び寄せて時計やら、みせげものやらを売りつけるChina Townの形成過程とは全く異なるように見えてしまうのだ。

彼らの自己主張の強さには正直時々疲れることもないではないけど(一般化することにより嫌な気分になる方がいればごめんなさい。)、これだけたくましさをみせられると学ぶべきことの方が多いなあと思うこともこれまた事実である。

Market大好きの僕にとってこのうえない遊び場となるであろうChina Townをどんどん活用していこうと思う。
[PR]
by neon98 | 2005-09-20 12:44 | 日常・海外生活

法律Blogよりも奥深いよしなしごとを目指して
検索
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
お気に入りBlog
最新のトラックバック
法律の英訳
from 明日は明日のホラを吹く-To..
今さらなんですが・・・
from はらほろとまひれ ~ 米国ロ..
英会話と留学
from 英語がしゃべれるようになる学習法
シンドラー社:労働組合と..
from 今出川通信
エリート法学部生は官僚よ..
from wrong, rogue a..
中央青山
from 1万人のための投資業
今頃危惧しても・・・制度..
from 法務の国のろじゃあ
PwCが日本で監査法人を..
from 法務の国のろじゃあ
[USA]こんだけ旅した..
from BBRの雑記帳
中央青山に一部業務停止命..
from 法務の国のろじゃあ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧