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ようやく一区切り
留学の間は日本法の優先順位を低くしようと思いつつ、さすがに会社法は追わないわけにはいかないので、しばらく真面目に勉強を続けてきたんですが、ようやく商事法務掲載の法務省の方々による連載(特別解説含む)を読み終えることができました(但し、継続中の規則の解説を除く。)。いやあ、つらかった。

2年もの間にここまで新しい法令が変わるとも思わず、しかも出国直前に改正されたものはあまり真面目に勉強してなかったこともあって、帰国を前にしてひたすら過去記事を追いかけているところではあります。Corporate, Securitiesを中心に据えたとしてもここ2年前後の間に施行OR改正された法令(民法・民事訴訟法・債権・動産譲渡特例法・破産法・個人情報保護法)などに手をつけないわけにはいきませんで、まだまだやることはたくさんあるなあと思うところです。留学のマイナス効果なるものはある程度予想はしていたものの、これだけ法令の改正が相次ぐと本当にわけがわからなくなってしまいますね。

まあそんな感じで条文とにらめっこしていたので、あまり法律関係ネタのエントリをする余裕もなく、お気楽系Blogになっているわけでした。
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by neon98 | 2006-05-12 12:51 | 日常・海外生活

"Remember Who You Are" in Law School
Remember Who You Areという本はHarvard Business Schoolでの最後の授業での教授陣からの言葉を収録したものである。翻訳は読んだことがないのだが、ハーバードからの贈り物という題名で出版されているようだ。卒業後一年が経過したのだなあなどと感慨にひたっていたら、ロースクールでの最後の講義シーンである教授が述べたことを書いておこうという気になった。以下は私が感銘を受けた最終スピーチの概要である。
私が講義で話すのはこれで最後だ。君たちはこのエリート校と呼ばれるロースクールを卒業し、その多くは大規模ローファームに勤務することになるだろう。私もそうだった。

私の多くの友人たちは当初は借金を返済するまでの間だけ大規模ローファームにいるといい続けていた。君たちの多くはとりあえず給与の高い大手ローファームに勤務し、ローンを返済してから将来設計を考えようとしていることだろう。しかし、考えてみてほしい。君たちは金持ちをより金持ちにするためだけにロースクールを志したわけじゃないはずだし、パートナーに顎で使われうることを望んでいるわけじゃないだろう。君たちは誰かの指示に従って仕事をするためだけに高い学費と貴重な時間を費やしてきたわけではない。

大手ローファームにいる間、自分自身の頭で自分の将来を考えてみてほしい。君たちは何らかのかたちで社会に貢献することを望んでロースクールに入ったことと思うが、それが達成できているのかどうかと。私の多くの友人たちは、現状に不満を抱きつつも、とりあえずはといいつつ、大手ローファームで働き続ける。そして、彼らはずっとそこにいるだろう。現状を維持するという判断の多くは様々な言い訳に支えられている。常に自分の頭で考えることだ。

どんな場所に属しようと自分の頭で考える癖をなくすな。上司であるパートナーがOKと言ったとしてももう一度自分の頭で考えてみることだ。それが自分の良心に照らして正しいことなのかどうか、もう一度考えることだ。それがプロフェッショナルとしての仕事というものだ。君たちはエリート校といわれるロースクールを卒業し、エリートとしての行動を期待される。自分がどういう形で社会に貢献できるのか常に考えることだ。君たちの仕事はただ金儲けをすることではなく、ローンを返済することでもなく、何らかのかたちで社会に貢献することだ。
そう話した彼は、学生たちからのスタンディングオベーションの中を少し誇らしげにゆっくりと歩いていった。僕はこの言葉を聞くために留学してきたのかもしれないなあとそう思ったことを覚えている。
"The first piece of advice comes from my mother...'Kim!' she would say, every morning as I left the house, leaning her face down into mine and looking me straight in the eye. 'You go out there today and be a leader. Stick to your guns about what you know to be right and wrong, and don't let anyone else drag you around by the nose. Remember who you are!'" (Remember Who You Areより)
帰国してから何をしよう?自分の頭で考えるか。
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by neon98 | 2006-05-11 12:08 | Law School

祝・一周年
よく考えてみたらBlogをはじめてから一周年が経過していた。誰も読みに来ない私的な空間であったはずのものが、今では一日数百人の方々が訪問してくださるようになった。ついでに気分を変えるべくスキンを変更してみた。

当初は困惑で始まり、電話で苦情すら言えなかった日々だったけれど、現在ではアメリカ生活におけるある種のいい加減さに妙ないこごちの良さを感じるようになり、帰国を歓迎しない自分がいるのもたしかだ。それでも、なお、日本で与えられていた職責はこちらでは得られないものであり、自分のフィールドはここにはないこともはっきりと自覚をしたこともたしか。

予定通り、帰国したらBlogは閉じる予定。夏までのわずかの間ですが、しばしおつきあいをお願いします。
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by neon98 | 2006-05-09 06:57 | よしなしごと

中央青山監査法人:業務停止の処分?(追記有)
中央青山監査法人:全業務停止の処分へ 金融庁が検討(Mainichi Interactive)というニュースに驚愕する。インパクトの大きさを考えてありえないと思っているのだが・・・。(注:追記時点で記事見出しの「全」が削除されている。)

顧客に迷惑がかかるから大規模監査法人ほど手が出せないという現状も考えものだが、それ以前になぜ個人単位での懲戒処分というもので機能しないのか、ということを考える必要があるように思う。これ以上大手監査法人の数を減らすことがよいことだとはとても思えないだけにくれぐれも慎重に。

(追記)
Lat37NさんからのTBにより日経の記事を確認。一部業務停止との報道。
金融庁、中央青山の一部業務停止命令へ・カネボウ粉飾で(Nikkei Net)中央青山に業務停止命令へ カネボウ粉飾事件で、金融庁(Asahi.com)金融庁、中央青山監査法人に一部業務停止命令へ(Yomiuri Inline)も一部業務停止との報道。情報が混乱しているのか、新聞記者が業務停止範囲についてさほど重要視していないのか、わからないので正式な発表を待ちたいところだ。

一部業務停止でも相当の影響があることを予想される(一部の内容による)けれど、全部業務停止というのはありえない(あっちゃいけない)と個人的には考えている。新会社法が一部業務停止の場合に会計監査人としての資格を失わないようにしたこと、このタイミングでの決定が6月総会の会社(大部分の上場企業)にとって重要性を持ち、中央青山にとっても極めて重要な意味を持つこと(不可能ではないものの、このタイミングでの発表では6月総会での会社にとって今年の総会で会計監査人を変更するには実務的に間に合わない)や、全部業務停止=解散という認識を金融庁が持っていないはずがない。ということで毎日ニュースを見ると「全業務停止」が「業務停止」に変更されている。うーん。アンダーセンに続き、お前もか・・・と思うところだった。
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by neon98 | 2006-05-09 04:10 | LEGAL(General)

ニューヨークの正しい日曜日の過ごし方
5月7日日曜日快晴。まずは地下鉄A・Cに乗車し、ブルックリン側のHigh Stationへ。皆が向かう方向へついていけばそこはBrooklyn Bridgeの歩道。こんな快晴の日に歩いてわたるBrooklyn Bridgeはとても気持ちがいい。次はGeorge Washington Bridgeでも歩いて渡ろうか。
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20分ほどゆっくり歩いて橋を渡り、そのまま徒歩で中華街へ。Manhattanの地下鉄がベビーカー用に整備されておらず、階段ばかりということもあり、いつもひたすら歩いてしまう。
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ランチは正しくJoe's Shanghaiで小龍包。皆さんのアドバイスに従い、それ以外のものは注文しないことに。一つがそれなりの大きさですし、蟹肉入と豚肉入のものを一つずつ頼めば、大人2人と子供1人はほぼ満腹です。色んなことを言う人がいますが、この中華街のお店は結構おいしかったです。
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Joe's Shanghai Restaurant
9 Pell St., New York, NY 10013
212-233-8888

そのままLittle Italy、Nolitaを抜け、SOHOを探索し、Washington SQ近くのチェスのお店へ。欲しいチェス盤がったのですが、400ドルということで熟慮期間をおくことに(笑)。インテリアとしてもかなり美しいのですが、書斎でもある立派な住宅にすまないとなかなか利用価値がないというのが悲しいところです。そのあとは子供を遊ばせるためにWashington SQへ。
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ちゃんとトイレもプレイグラウンドも完備されていて、子供さん連れには最適なんですが、なぜか男子トイレの大きい方に個室の壁がない・・・。僕はその利用の必要がなかったのですが、思わずここは中国かとうなってしまいました。アメリカ人も"Would you do there?"なんてゲラゲラ笑ってました。

そして、Washington SQには・・・

彼がいました。
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by neon98 | 2006-05-09 00:08 | 日常・海外生活

ガンジー化現象ーTAX RETURN
本日IRSのホームページからTAX RETURN結果を確認できた。SSN、Filing Status, The amount of returnを入力するだけで申告結果が判明する。本人確認はこれらの入力で十分可能である。WEBで確認できる情報などたいしたことはないから、セキュリティをごちゃごちゃ言う必要はない。とにかく便利だ。

ということで、内容だが、申告した還付額よりも500ドル強減額されている・・・。計算間違いと指摘されているので会計士のミスか?と思って、よくよく読んでみると家族分のTAXIDがないという。いえいえ、既にIRSそのものから受領してございます。申告書と一緒に申請したはず。と思ってTAXIDの証明書を確認すると、うーん、住所が違う。なぜかうちの奥さんは依頼した会計士事務所に住んでいることになっている。

500ドル強なので無視するわけにもいかない。これだけあればピアノバー、もとい家族孝行ができるはずだ。でも、この手の間違いはなんだか慣れてしまって、全然腹がたたない。まあ、電話して粘ればなんとかなるだろ。500ドルを取り戻すインセンティブを持って、Negotiationの授業が受けられると思おう。今日も日本からの郵便が無事届いたことに感謝をささげる毎日である。人は僕をガンジーと呼ぶ。BARBRIの登録がHARVARD LAWになって、HARVARDの校舎で講義を受けることになっていたときは思わず、本当に行こうかと思った。おーい、ハーバード入れてくれ。

ひらがなが読めなかったうちの子どもが幾つかのひらがなを読めるようになったことがうれしいように、ケーブルテレビの接続をしにTime Warnerが予約時間内に来ることがうれしい。そんな気分である^^。
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by neon98 | 2006-05-05 13:31 | 日常・海外生活

テロ行為の対価
陪審は9/11のテロ行為に対する共謀罪に問われたMoussaoui被告に対して、死刑ではなく、終身刑を選択したようです。積極的に全員一致で終身刑を選択したのか、死刑についての全員一致が得られなかったのか(その場合死刑は選択できない)は明らかではありませんが、前者であることは想像できるような気がします。

Jury Decides Against Execution for Moussaoui (NY Times)

被告自身共謀行為を認めている(犯行当時移民法違反で刑務所にいたため、実行行為に参加していないことは明らか)ものの、反省の色を全く見せなかった彼に対し、死刑を選択しなかった理由というものが何なのか、陪審の声を聞いてみたい気がします。
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by neon98 | 2006-05-04 07:52 | 日常・海外生活

Day Without an Immigrant
2006年5月1日月曜日、米国に居住する約1100万人の不法移民(うち8割がヒスパニック)の合法化を求めて、移民達が仕事・学校・買い物のボイコットを行いました(Immigrants Take to U.S. Streets (New York Times))。ヒスパニック住民の多いLA、シカゴ、NYといった大都市を中心にボイコットが行われ、デモが開催された様子がNYTimesの写真でご覧になれます。移民達の権利を主張する人々が必ずしもボイコットに賛同したかというとそうでもなく、様々な理由で仕事が終わってから、もしくは学校が終わってからデモに参加することを呼びかけたり、雇用主と協議のうえ休暇をとってデモに参加することを呼びかけたりする人もいたようで、少なくともニューヨークではほとんどのお店は普通に営業していました(Queensなどのヒスパニック系の多い地域だともっと様子が違うのかもしれません。)。ただ、ヒスパニックの運動に理解を示して店を休業したところや、従業員なしで店を開店できないとの理由で休業した店も少ないはないようです。事実ニューヨークではスペイン語しか話せない人たちがたくさんいらっしゃって、彼らの安い労働力なしでは提供できないサービスがかなり存在します。バス、地下鉄、タクシーなどの交通機関もそうですし、ランチを買うときもそうですし、車を整備工場に持参してもそうですが、移民達による労働力がないと現在の米国経済が成立しないだろうというのも事実でしょう。その意味で、不法滞在だから全員送り返せというにはあまりにも影響力が大きいと思います。

移民受け入れというのは当然いいことばかりじゃありませんから、反対する人々もいます。実はアメリカの法律で英語が公用語と定めたものは存在しないらしく、スペイン語が公用語になってしまうことをおそれる人々というのも現実に存在します。インテリ層を除いたアメリカ国民は驚くほどアメリカ国外のことを知らない場合もあって、国連がアメリカに攻めてくるのを怖れる人なんかもいたりしますから、移民に対する嫌悪感を隠さない人たちもいます。もともとの話をすれば、ここにいる人たちはNative Americanを除き、皆「移民」のはずなんですが。

移民政策は警察行政、国家の治安、経済などと密接に関わるわけで、不法移民の取締りを批判するのはおかしいとは思うのですが、それは別として、アメリカ社会における移民への寛容さというのが変容しているのも事実かもしれません。例えば、September 11以降、Social Security Numberの発行要件やら、運転免許の取得要件やらが厳しくなり、駐在員や留学生の生活にすら影響を及ぼしています。留学生の受け入れというのは皆お金を落としてくれるわけだし、米国経済の活性化のためにすごく有用なはずなのに、SSNが取得できないために運転免許がとれない留学生のご家族の話など聞くと、つくづく馬鹿な意思決定をしているなあと思わざるを得ません。

移民受け入れという問題は実はあまり他人事ではなくて、現在の日本でも小規模製造業の労働者などは移民の安い労働力を受け入れることによって初めて成立している部分があります。日本という世界で稀にみる同質化社会は共通の「常識」という基盤を共有することによって無駄な交渉を不必要にしてきたことは事実ですが、現在の出生率を前提にして今のような移民政策を継続することが可能とは思えません。

今はこういうニュースを読み、デモを見ても、完全に他人事として理解しているだけなんですが、いつかは国としての意思決定を迫られる場面が出てくるわけで、そのときに自分がどう考えるのだろうかと考えさせられる出来事でした。
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by neon98 | 2006-05-03 03:17 | 日常・海外生活

Visited States in US
Lat37Nさんのところで拝見したVisited Stateを試してみた。
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27 states (52%)というのは優秀な成績といってもいいだろう。空港の外に出ていない場所はさすがに除外してあるが、ドライブでちょっと通過したところは全て含めている。こんなものを見せられると赤く塗るためだけにドライブをしてみたい衝動にかられてしまう(笑)。西海岸は帰国前に訪問するとして、中央部分の空白地帯は攻めようがないものか。ニューオーリンズの復興状況次第か。
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by neon98 | 2006-05-02 01:47 | 日常・海外生活

Champions on Ice 2006
ちょっと高かったけど世界最高レベルのフィギュアスケートを見る機会なんかそうそうないだろうからContinental Arenaまでスケートショーを観に行ってきました。
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Ice Showなので難しい技の名前なんぞわからなくてもサーカスやコンサートに近いノリで結構楽しめます。荒川静香は残念ながら一部公演にしか登場しないということで見られませんでしたが、意外と面白かったです。
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フラフープ演技はIrina Grigorianがみせてくれます。
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Sasha cohenは小柄の体に秘められたエネルギーを十分に発揮した演技をみせてくれます。
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Evgeni Plushenkoは相変わらずすごい人気です。この手足の長いこと。
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それでもやはり一番人気はMichelle Kwanなんですね。世界選手権5度優勝・全米選手権9度優勝というからその根強い人気は当然なのかもしれません。ほかにTatiana Totmyanina&Maxim Marininのペア、Marina Anissina&Gwendal Peizeratのペア、かの有名なIrina Slutskayaが登場したのですが、残念ながらうまくカメラにおさまらず。シャッタースピードの遅さに限界を感じてしまいますね。
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最高レベルのフィギュアスケーターの中で一番のお気に入りは氷の上のサーカス芸を見せてくれたこの2人でした。Vladimir besedin & Oleksiy Polishchukというウクライナのコンビだそうです。
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by neon98 | 2006-05-01 13:08 | 日常・海外生活

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