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子供が若いうちに留学させる?
日曜日、妻の友人である韓国人女性Fが訪問してきた。ちょうど僕が夕食に手抜き料理Tacoを準備していたときだったので夕食に誘ってみた。英語があまり上手ではないうちの奥さんが友人になるのは日本人以外は韓国人が多い。片言英語、片言韓国語、片言日本語で会話をできるだけの文化の近さと共通の話題があるんだそうだ。たしかに家族観、上下観、男女観においてよく似ているし、言語も近いし、最近は韓国ドラマという共通の話題もある。

彼女は高校生の時に留学目的で単身渡米し、大学も卒業し、CPAとして働いている。裕福な家庭だからできたことなのだろうけど、若い年代で海外経験をつまそうとする親は結構多いそうで日本人以外のアジア系に共通するプラクティカルな教育観はここにもあるんだなあ。徴兵制度が富裕層子女の留学を促進しているなどという説もあるけど・・・。

彼女、あまりにも長期間親と離れて住んでいるので、いつかは韓国に帰りたいと思いながらも、戻ったときの働く女性に対する感覚に対する違いに耐えられるだろうかと不安になっているようだった。会計士などの専門職だと多少はましとしても、就職の男女差というのはやはり厳然として残っていて、ボーイフレンドも働くことは望んでいない。その反面、両親は保守的な国内での活躍が難しいからこそ、留学に早くからだして投資をしてきたのだといい、韓国に戻ってくることは望んでいないのだという。日本でもよくある光景だし、僕も女性だったら同じように考えるだろうなあと思いながら聞いていて、「少しずつだけど時代も変わりつつあるよ・・・。」と無責任ともいえるような言葉しか出てこなかった。"I might be too strong to live in Korea."なんてことを言うので、どういう意味かと聞いたら男性に好かれる奥ゆかしさがないから苦労するだろうとのこと。こういう発言から、英語の方が上手になってもこの人は韓国人なんだなあと思ってしまった。奥ゆかしいように見える奥様方は実は結構強かったりするんだからわからないと思うんだけどなあ。

この話題、わが家での教育論議につながる。教育論議とは、外国語教育であったり、海外に出すかどうかというあたりの将来の論争である。僕は幼少の頃少しだけ海外生活を送っていた「なんちゃって帰国子女」なのに対し、嫁さんは「純粋のやまと撫子」なので実際意見の食い違いは結構ある。結局本人が選ぶことだからというあたりと、外国語(特に英語)ができないとつらいだろうねというあたりは意見が一致しながら、中高生くらいの段階で一度夏休みだけでも海外に放り出し、興味を持たせるくらいのことはした方がいいんじゃないかということを話し合ったりする。

僕が日本に帰国し、日本に居住し続けるだろうということは現実に予測できるので、子供を帰国子女として育てるという選択肢はないし、本人が望めば別として高校生くらいから子供を海外に出すという選択肢もない。あとはこういう選択肢もあるよと、成長過程において、さりげなく、海外経験も触れられるようにしてあげるくらいだろう。そのときに財政的に豊かであることを祈るばかりである。

語学の勉強は別に日本にいてもできると思うのだが、若いうちにカルチャーショックを受けておくべきだというのが持論。Peer Pressureの大きさ、Race to the middleといった部分にどうもなじめない人間はさっさと海外に出てしまって外から日本を見た方がいいんじゃないだろうか、なんて思ったりする。
by neon98 | 2006-03-02 06:52 | 日常・海外生活
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